センター長あいさつ

先端抗体医薬開発センター長 磯部 正治

先端抗体医薬開発センター長

磯部 正治

富山大学発の世界最速レベルの抗体取得技術を基に治療用・診断用医薬品・ワクチン開発に貢献します。

先端抗体医薬開発センターは、富山大学の強みである世界的競争力を有する抗体取得技術を中核にすえ、感染症の専門家やバイオインフォマティクスのエキスパートを加え、有用抗体の迅速な取得を通して治療用・診断用医薬品の迅速開発を目指して2022年4月1日に設立されました。
コロナウイルス感染症2019の世界的な感染爆発に際し、様々なコロナウイルス変異株にも有効な中和抗体の取得や、それまで課題とされてきた偽陽性出現頻度の低減と検出感度の向上を目指した新型コロナウイルス抗原検査キットの迅速開発に成功しました。これらの開発を支えた1つの大きな要素は感染症の専門家が富山大学に充実している点にあります。次の新興・再興感染症の出現に際しても、今回学んだ経験を活かし、All Japanで立ち向かえる体制を整備し、迅速な対応ができるよう今後も着実に実績を積んでまいります。

センター概要

先端抗体医薬開発センターは7つの部門から構成され、新興・再興感染症等の発生に際し、全国から検体を収集し、治療用や診断用の抗体を迅速に開発・改良し、社会に還元する為の体制を整えています。
「臨床検体収集部門」と「臨床検体評価部門」では、臨床検体の収集とその適正評価を担います。「抗体取得・TCR解析部門」と「抗体取得・抗体多様性解析部門」では、富山大学で独自開発された抗体取得やT細胞受容体(TCR)機能解析のための独自技術を駆使し、感染症治療用中和抗体や診断薬開発用抗体の取得を担います。さらにワクチン開発の支援のためワクチン接種後に誘導される抗原特異的な抗体やT細胞の多様性や機能性解析を行います。中和活性評価部門ではin vitroとin vivoで病原体に対する中和抗体の活性評価を行います。バイオインフォマティクス部門では計算創薬というタンパク質の立体構造データを基に取得された抗体の改良を目指します。

先端抗体医薬開発センターの構成と役割

スタッフ紹介

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