迅速かつ継続的なCOVID-19ワクチン評価と個別化接種計画への展開
COVID-19ワクチンは、既感染率や感染状況が異なる海外のデータを参考に国内でも接種が進められ、わが国独自のデータが不足しています。その中で、ワクチン接種が開始された時期から附属病院スタッフの協力を得て大規模抗体調査を継続し、ワクチン有効性に関する日本人のエビデンスとして迅速な成果公開に繋げてきました。このような施設は国内にはなく、最近の2価ワクチン有効性・安全性に関するデータは、臨床試験を除き、実臨床においては世界に先駆けての報告となりました。また、微生物学講座および附属病院検査・輸血治療部との密接な連携のもと、今後もワクチン評価を継続し、最適なワクチン個別化接種計画の立案と新たな抗体評価技術基盤の構築に繋げていきます。

ワクチン評価に参画する研究医養成プログラム学生(富山大学医学部医学科生)