ウイルスと細菌の共感染についての研究

細菌感染症とウイルス感染症のそれぞれ専門家が有機的に連携し、感染症の2大脅威に対応可能な体制がとれています。2大脅威とは、パンデミックを起こした新型コロナウイルスに代表される病原体と、サイレントパンデミックと例えられる細菌感染症における薬剤耐性(AMR)です。それぞれが単独で脅威となるものですが、これからの時代では両者が同時に感染症を起こすことも考えられます。
薬剤耐性菌については、臨床検体やin vivoモデルを活用して細菌叢(マイクロバイオーム)との関係から蔓延の背景にある機序に迫っているほか、新型コロナウイルスへの感染やワクチン接種後の宿主の抗体獲得状況調査などを継続的に行ってきています。感染症の病態にも影響する異なる微生物間との相互作用をin vitroとin vivoで明らかとし、治療標的につなげる研究活動にも取り組んでいます。

ウイルスと細菌の共感染についての研究

新型コロナウイルスの薬効評価動物モデルでみられる感染肺の発光